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日本では「モンスターペアレント」という言葉で広く認知されたが、韓国では現在、子供への過剰な教育や躾(しつけ)を強いる親の存在が、大きな社会問題となっている。本作はその名の通り子供にとって<毒なる親>というべき存在を、母親、娘、周囲の人間それぞれの視点で描きながら、息つく間もない展開で観るものを釘付けにする韓流ミステリーの傑作がここに誕生した!
80、90年代生まれの女性監督が躍進している韓国映画界。近年日本でもキム・ボラ監督『はちどり』、キム・セイン監督『同じ下着を着るふたりの女』など次々と公開されている。本作の監督は、日韓合作ホラー映画『オクス駅お化け』の脚色や『覗き屋』の脚本を担当、若く才能にあふれたキム・スインの満を持しての長編映画監督デビュー作となる。母ヘヨンを演じるのは、韓国で国民的に愛されたTVドラマ「ストーリー・オブ・マーメイド」「妻の誘惑」などの主役を務めたチャン・ソヒ。数々のドラマに出演しているが、本作で6年ぶりのスクリーン復帰を果たした。娘ユリは、Netflix「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」で注目を集めたカン・アンナ。多感で複雑なユリというキャラクターを見事に演じてみせた。『オクス駅お化け』の制作スタッフが本作の為に再結集。新進気鋭の監督が自ら脚本を書き、実力派俳優と豪華スタッフによって作り上げた新しい韓国映画の潮流を感じられる一作!
成績が優秀で優等生の高校生ユリ。そして、誰よりもユリを愛する母親ヘヨン。二人は誰が見ても完璧で理想の母娘と周囲では羨ましがられている。しかし、実はユリは母へヨンの度を過ぎた教育と執着に長年悩まされていた。ある模擬試験の当日、学校には登校せず姿を消したユリは、キャンプ場で遺体となって発見される。捜査に乗り出したオ刑事は、自殺の可能性が高いとみていたが、ヘヨンは頑なに認めようとしない。逆に担当教員ギボムが、ユリを呼び出していたことを知ったヘヨンは、その教員を疑い裁判を起こす。事件を探れば探るほど徐々にヘヨンの歪んだ母性愛が浮かび上がり、やがて衝撃の真実があらわになる。
チャン・ソヒ カン・アンナ チェ・ソユン ユン・ジュンウォン オ・テギョン チョ・ヒョンギュン
監督・脚本:キム・スイン