ニューヨーク・オールド・アパートメント

ニューヨーク・オールド・アパートメント

ぼくらは懸命に恋をしたーー
“透明人間”だった、この街で。

2024年1月12日~新宿シネマカリテほか
全国劇場公開作品
2021年 マイアミ映画祭 新人監督賞ノミネート
2021年 キッツビュール映画祭 最優秀監督賞受賞
2021年 ラブ・イズ・フォーリー国際映画祭
最優秀女優賞受賞
2021年 チューリッヒ映画祭 最優秀女優賞受賞
2020年 サンパウロ国際映画祭 新人監督部門
最優秀監督賞ノミネート

★NYの片隅で疎外されて生きる母と息子たち。その痛切な葛藤と成長を、やさしい眼差しで描き出す感動作

アメリカン・ドリームを夢見る母と年頃のピュアな息子たち。そんな“大都会の弱者”である貧しい移民家族に訪れた悲劇。無視や差別など人としての不当な扱いが当然のように描かれ、一方でカットインされる美しいニューヨークの街並みは、現実にある問題を呑み込んでいく。淡い希望は罠となり、やがて少年たちは強制送還という危機に直面してしまう。これは、混沌とした時代だからこそ求められる希望の物語。短編「ボン・ボヤージュ」が世界各国の42の賞を受賞し、第89回アカデミー賞短編映画賞ノミネートを果たした欧米注目の新進気鋭監督マーク・ウィルキンス待望の長編デビュー作。ユダヤ人移民の家族で育ち、母親が強制収容所アウシュヴィッツの生存者だったベストセラー作家のオランダ人作家アーノン・グランバーグの小説「De heilige Antonio」をもとに、アメリカが抱える移民問題を背景に親子の絆の物語をリアルに描き出している。南米ペルーのオーディションで選ばれたシンデレラボーイ、アドリアーノ・デュランとマルチェロ・デュランは本当の双子で、本作が映画デビュー作となる期待の新星。LOS MORDOSというロックバンドで活躍している。母ラファラ役には、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた『悲しみのミルク』などで知られる国際派女優のマガリ・ソリエル。反骨精神を持つ移民の母を熱演した。ミステリアスな美女クリスティン役には、今注目の若手女優タラ・サラー。そして、ベテラン個性派俳優サイモン・ケザーなどが脇を支える。

STORY

幸せを掴むために祖国ペルーを捨て、ニューヨークの片隅で不法に暮らすデュラン一家。母ラファエラはウェイトレスをしながら二人の息子を女手一つで育て、息子のポールとティトも語学学校に通う傍ら、配達員をしながら家計を支えていた。不法滞在者である彼らにとって現実はあまりにも厳しく、お金の問題に加えて見つかれば国外追放されてしまうという恐怖が常に付きまとっている。市民権もなく何の力もない自分たちを「透明人間」と呼び、息をひそめて生きていた。二人はある日学校で、神秘的な魅力を放つ美女・クリスティンと出会い、恋に落ちる。しかしクリスティンはコールガールという一面を隠し持っていた。一方、母ラファエラは、ウェイトレスの生活に疲れ果てた時、客の白人男性に声をかけられる。恋なんて葬り去っていたラファエラだが、安定を約束するという口車にはまってしまい、自分たちのアパートを提供して男と一緒にチキンフード店を開業する。それぞれが恋に落ち、辟易していた毎日に<希望>を見出したかのように思えたのだが…。NYという大都会で出会う人々の欲望と心の闇が次々と露になり、母子3人は最も恐れていた事態に直面し、引き裂かれてしまう。仕事を抱えながら息子たちを必死に探すラファエラ。果たして、母子3人は再会することができるのか?

CAST

マガリ・ソリエル アドリアーノ・デュラン マルチェロ・デュラン タラ・サラー サイモン・ケザー

STAFF

監督:マーク・ウィルキンス 脚本:ラニ=レイン・フェルタム 原作:「De heilige Antonio」(アーノン・グランバーグ)

RELEASE
  • <発売日>2024年7月3日(水)
  • <原題>The Saint Of The Impossible
  • <製作年度>2020年
  • <製作国>スイス
  • <DVD仕様>カラー/本編97分/ビスタ/英語・スペイン語/日本語字幕/ドルビーデジタル5.1ch/片面1層
  • <特典映像>劇場予告編
  • <品番>OED-11024
  • <価格>4,000円(税抜)
  • <発売・販売元>百道浜ピクチャーズ
  • <販売代理>オデッサ・エンタテインメント