さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について

さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について

どこへ歩き出せばいい?
90年前の小説が「今、この世界」の映画になった。

2022年6月10日(金)よりBunkamuraル・シネマほか
全国劇場公開作品
第71回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門出品
2021年ドイツ映画賞 最多10部門ノミネート・主要3部門
受賞

ベルリン国際映画祭出品、ドイツ映画賞最多10部門にノミネート、主要3部門を受賞!
エーリヒ・ケストナー、唯一の大人向け長編小説にして最高傑作の映画化!

「飛ぶ教室」などで知られる児童文学の大家エーリヒ・ケストナー、唯一の大人向け長編小説にして最高傑作と謳われる「ファビアン あるモラリストの物語」を原作に、ナチスの台頭前夜のベルリンで、どこへ歩き出せば良いのかと惑う青年の姿を描いた本作。2021年ベルリン国際映画祭コンペティション部門で上映されると、ドミニク・グラフ監督の野心的な映像・演出、主演トム・シリングの演技が高く評価された。ドイツのアカデミー賞と言えるドイツ映画賞では最多となる10部門にノミネートされ、主要3部門の受賞に輝いた注目作!冒頭は現代のベルリンから1931年のベルリンへと観客を連れて行く素晴らしい移動ショット。当時の狂躁をカリカチュアした映像や実写フィルムのコラージュ、スーパー8撮影のざらついた質感などを駆使して、ケストナーの原作を映画化したのはドミニク・グラフ監督。その監督に「彼がこの役を演じたくないと言ったなら、僕はこの映画を撮らなかった」と言わしめたのが、ドイツ映画界のトップスター、トム・シリング。混乱する社会状況の中で「普通」の人間として「観察者」として惑うファビアンを見事に体現し、大絶賛されている!

STORY

時代は1931年のベルリン。狂騒と頽廃の20年代から出口のない不況へ、人々の心に生まれた空虚な隙間に入り込むように、ひたひたとナチスの足音が聞こえてくる。どこか現代にも重なる時代、作家を志してベルリンにやってきたファビアンはどこへ行くべきか惑い、立ち尽くす。コルネリアとの恋。ただ一人の「親友」ラブーデの破滅。コルネリアは女優を目指しファビアンの元を離れるが……。

CAST

トム・シリング アルブレヒト・シューフ ザスキア・ローゼンダール ミヒャエル・ヴィッテンボルン ペトラ・カルクチュケ エルマー・グートマン アリョーシャ・シュターデルマン アンネ・ベネント メレット・ベッカ

STAFF

監督:ドミニク・グラフ/脚本:コンスタンティン・リープ、ドミニク・グラフ/撮影:ハンノ・レンツ/美術:クラウス=ユルゲン・プファイファー 衣装:バルバラ・グルップ/音楽:スヴェン・ロッセンバッハ、フロリアン・ファン・フォルクセム 原作:エーリヒ・ケストナー「ファビアン あるモラリストの物語」(みすず書房)

RELEASE
  • <発売日>2023年1月6日(金)
  • <原題>Fabian - Going to the Dogs
  • <製作年度>2021年
  • <製作国>ドイツ
  • <DVD仕様>カラー/本編178分/スタンダード/音声:ドイツ語/日本語字幕/5.1ch/片面2層
  • <レーティング>PG12
  • <特典映像>劇場予告編
  • <品番>OED-10899
  • <価格>3,800円(税抜)
  • <発売元>ムヴィオラ
  • <販売元>オデッサ・エンタテインメント